地震から14日経った。合掌。
死者は1万人に達しようかというところ。
為替はUSD/JPY=81円台前半、EUR/USD=1.42近い、EUR/JPY=115.00前後
計画停電の影響で工場の稼働状況も良くないらしい。また部品調達の遅れで自動車メーカーの操業再開も遅れている。
原発はいまだ冷却システムが復旧していない。電気は大分通るようになりテストを繰り返しているが、作業員3人がβ線熱傷により被ばく。
2人は内部被ばくしていることも判明した。
葛飾区の金町浄水場では放射性ヨウ素が基準値を超えて検出された。210Bq(ベクレル)という検出値は乳幼児の摂取制限100Bqを大きく超えパニックになっている。都内のスーパーから水が消えた。
大人の摂取制限300Bqには達しないもののパニック買いは止まらない。
実情を知らない別の地域の人などは「恥ずべき買占め」と非難するがそんなに簡単な問題ではない。
言うは易し。
集団心理のパニックはだれにも止められない。個人のパニックは力で押さえつけることができたとしても、集団パニックは抑えられない。
これはモラル云々とは全く無関係なところで暴走するので、「冷静に」とか「恥ずかしくないのか」と罵ったところで意味がないです。
リーマンショックで金融市場が大暴落したのと一緒。だれにも止められないのです。それが集団心理であって、相場に参加したことがある人なら理解できるでしょう。
パニックを止めることができるのは放射性物質の濃度が安全レベルに戻ることだけです。
「買占め」という言葉が安易に横行している。
見るかぎりだれも買い占めなどはしていない。みな自分の家族を守るために必要なささやかなモノを買い求めているだけだ。
それなのに単に供給が追い付いていないだけの実情を「買占め」と簡単に、無遠慮に、無反省に表わす者たちがいる。
「赤ちゃんに水を」という言葉が飛び交っている。乳児が放射性ヨウ素の影響が大きいためだ。あろうことか子供のいない家が水を買うことが悪とされている。
これは一見正しい行為に見えるが、単なる暴力だ。カツアゲと一緒だ。正義を振りかざして腕ずくで他人の行動を阻止している。
「赤ちゃんに水を」と言っている人々は、「東京よりも被災地を優先しろ」と言われたらなんと答えるつもりだろうか。
赤ちゃんに水を、と叫んで他人から強奪した水を、被災地を優先しろ、と言われたらどうするつもりなのだろうか。強奪だ、というのだろうか。
上記のどちらもが正しいと思う。間違っていないと思う。
しかし殴り合いの奪い合いになっていやしないだろうか。
私はそんなものに巻き込まれるのはまっぴらごめんだ。
今回の水騒ぎは前日に降った雨が原因と言われている。
放射性ヨウ素という軽い物質が雨とともに降り、それが浄水場に集まったために濃度が上がったというもの。
東京都は同日、24万本の水を乳児のいる家庭に配布することを決めた。非常に速い対応で、地震当日に地下鉄の迅速な復旧と合わせて、やるなあという印象。
東京の乳児のいるお母さん方が行列を作って水を求めている。
ところでお父さんは何をしているのだろうか。
そもそも水はスーパーやコンビニにしかないのだろうか。
今回東京で問題となったのは金町浄水場で、東京23区と三鷹市、稲城市などの5市に限られた。
まずは最寄りのスーパーやコンビニに在庫がないか確かめに行き、なければインターネットを探してみる。
それでもなければ金町浄水場ではない水系の水を汲みに行けばよいではないか。
ポリタンクがなければペットボトルをスーツケースに入れて蛇口を探しに行けばよいではないか。
被災地とは違い、電車に30分も乗れば安全な水が得られることに気付いてほしい。
みな疲れ始めている。
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